ボヘミアン・ラプソディ、アカデミー賞4部門受賞! [海外アーティスト]

クィーン、フレディ、そしてフレディを演じたラミさんのバイオグラフィーにアカデミー賞という輝かしい項目が加わりました!おめでとうございます!

ボヘミアン・ラプソディが受賞したのは、2019年度アカデミー賞のうち、録音賞、音楽編集賞、編集賞、主演男優賞の4部門。作品賞については、ノミネートされたものの受賞ならず。まあ、映画の内容がアメリカではなくイギリスのバンドのボーカリストの伝記なので受賞は厳しいと思っていたので、この4部門は妥当な結果だと思います。
(妥当とは思っていますが、私の中では2018年度の作品賞はもちろんボヘミアンラプソディです。そして、今までみた映画で一番好きな映画のベスト2にはいる映画です)

音楽映画という点で、録音賞、音楽編集賞をとったのは嬉しい!
私にとっては、この素晴らしい音がこの映画の大きな魅力のひとつとなっていて、いろんな映画館に最上の音をもとめてはしごしてしまっている理由となっています。
ほんっと、映画館によって聞こえる音が様々なんですよ。結果、その映画館でしかきけない音をもとめて数々の映画館に足を運んでしまったわけです。音響技術、再生技術は驚くほど進歩しているし、それを体験できるのはすごいことです。
私は、音楽に関しては現場至上主義(しかも生音至上主義)ですが、この映画のおかげで、考え方が少し変わりました。そういう気付きを与えてくれた点で、私的録音賞、音楽編集賞です!

そして、主演男優賞の受賞も本当に嬉しい!
ラミ・マレックのフレディさながらの演技があったからこそ、この映画にここまで惹かれるのだと思います。クィーンのファンがこうであってほしいと願うフレディが違和感なく存在しているのは、ひとえにラミさんの演技のおかげです。私の中でもラミが主演男優賞です!

ラミはエジプト系米国人ですが、中東系俳優さんが主演男優賞を受賞したのは初めてだそうですね。
オスカーの長い歴史の中で、黒人以外の有色人種が主演男優賞を受賞したのが、インド系ゾロアスター教徒の子孫のフレディを演じたラミであったとは、なんとも不思議なめぐりあわせを感じます。

そのラミさん、受賞スピーチで、人種やマイノリティとしての自分の存在にについて触れていましたね。(全文はこちらからどうぞ→https://front-row.jp/_ct/17253503

マイノリティ(社会的少数者)としてのフレディに、自分の姿や理想を重ねたのは、ラミだけでないと思います。多くの人がフレディの生き方に共感や勇気をもらったと思います。そして、私を含めた1970年代にクィーンに熱狂した日本女性たちもその中に含まれるのではないかと、この映画をみているうちにそう感じるようになりました。

当時はまだ雇用機会均等法もなく、公務員以外では、学歴や能力があっても女性が社会で活躍するチャンスをもらうこと自体が難しかったです。ほとんどの職場で女性はマイノリティでした。
そういう女性達にとって、クィーンというバンドは人生で初めてであった、マジョリティの中にマイノリティがうまく共存して、成功していっている理想のバンドであり、チームだったわけです。

映画のフレディの台詞で「俺たちははみ出し者だが、お互いに属している、俺たちは音楽に属しているんだ」「リスナーがそれぞれその音楽に自分が属していると感じるよう」がありますが、まさにこれです。いろんな時代で、年代で、国、場所で少数者とかんじている人間に響く音楽。少なくとも私がはじめてクィーンの曲を聞いた時、「これだ!!!」と思ったんです。英語で意味はわかりませんが、こういう音楽を待っていたんだ、と思えたんですよね。

もちろん、クィーンブームの火付け役を自認する東郷かおるこさんがおっしゃるように、日本で特に女性から高い支持を受けたのは、高い音楽性とその少女漫画から抜け出してきたような美しい容姿、ロックバンドと高学歴というギャップによるものが大きいです。ですが、それに加えて、インド系の拝火教徒との子孫で、非白人のフレディが、ただただ音楽という絆でバンドメンバーとして存在しえたということも少なからず影響したように思います。

・・・と、まだまだ、書き足りないし中途半端な内容ですが、とりあえず今日はここまで!
とにかくおめでとう!

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コメント 2

ヨシエ

申告納税とその影響で用事が詰まってしまい失礼してしまいました。私は音響のことはあまり敏感ではなかったのでりぼんさんがいろいろな劇場で鑑賞したい意味がよくわかりました。若い外タレ=アイドルという発想もいやですね。でも高学歴とロックという組み合わせは私にとってはとても魅力です。話しは変わりますがクイーンファンの方達はアダム・ランバートのことをどう評価しているのでしょうか? 少なくとも高学歴にはみえませんが・・

by ヨシエ (2019-03-27 19:34) 

りぼん

ヨシエさん、お久しぶりです。確定申告がおわって一段落ですね。

私の方は3月末は北関東での法事、先週末は奈良での法事に出席したため、ブログに来る時間がとれずじまいで返信が遅れてしまいました。コメントいただきながら申し訳ありませんでした。

さて、アダム・ランバートについてのご質問についてですが、私の周囲では評価が分かれています。
ブライアンのギターの音色のファンの方は、アダムを受け入れている人が多いです。ニールファンがアーネルのボーカルを受け入れているのと同様な感じです。アダムは声質はフレディとは異なりますが、ゲイ特有の妖しさや華やかさをもっているので、その点でよく補っていると思いますし、そこを好意的に見ている人も多いです。

一方、フレディのファンやフレディの声が好きな人は受け入れられない方が多いです。私も「ボヘミアン・ラプソディ」の映画を観るまではこちらのグループに属していました。

私の場合、この映画でクィーン+アダムという表記が意味するところークィーンはクィーン、アダムはアダムなんだとすとんと理解できたので、アカデミー賞のオープニングアクトもアダムに関しては問題なく見ることができました。かわりに気になったのが、ジョンのかわりとなるベーシストでした。

いま、往年のクィーンファンの間ではアダムよりもジョンの不在を気にする人が多いように思います。私ももしクィーン+アダムが来日したら聴きにいこうとおもっていましたが、ジョン以外のベーシストのプレイを見る(聴く)ことになるかと思うと躊躇しますね。

ジョンのベースの持ち方(手首の角度の美しさ!)、引く指の美しさ!!あれほど端正なベースプレイヤーはそうそういません!

では、では、また、







by りぼん (2019-04-08 23:21) 

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